高杉先生の続き。



例の如く日曜日は晋助の家でゴロゴロする。それは日課であると同時に、大切な充電でもあった。今日は午前に晋助の車にのってちょっと遠くのツタヤでDVDを借りてきた。ひとりひとつずつ。今ちょうど、あたしが借りてきたアニメを見終わったところ。

「しかし銀魂って登場人物、俺達に似すぎだろ」

「だよねー。名前も同じだし、なのになんでわたし居ないのかなー」

「それはアレだろ。漫画にブサイクなやつ載せてたらダメだろ」

「はあー!?もうやだ、晋助きらい」

「まあそう言うなって」

冗談だっつの、と言うと晋助はプレステから銀魂のDVDを取り出して晋助が借りてきたDVDをセットする。そういえば晋助なに借りたんだろう。晋助の一人用にしては大きいベットに乗って、いつかゲーセンでとったぬいぐるみにしがみ付いてテレビに視線を落とした。やがって禍々しい音楽に合わせてやってきたのはいかにもな感じのB級ホラー。わたしの肩が勝手にびくりとゆれた。晋助にばれてないだろうか。

「…お前、恐いの?」

「は、はあああ!?こっこここ恐い訳ないじゃん!ば馬鹿じゃないの」

「じゃあいいよな。これR18Gだけど」

「あああ、あたし高校生なんだけど」

「クククッ、聞こえねえなァ…」

そういうと晋助は本編再生を押した。プロローグ的なものが始まって、さすがR18Gといいますか。血がどろどろと流れている。仮にも教師が、生徒にこんなん見せるのってどうよ?そんな疑問を抱きつつもちょっと嬉しかったりする。だって晋助の一番近くにいるのは学校中であたしなんだから。だから、晋助が可愛い女子生徒とかと仲良くしててもちょっとだけ我慢できる。たとえ言葉なんかがなくっても、お互いの胸のうちにそっとお互いを思う気持ちがあればそれだけで十分だとあたしは思うよ



わたし恋をしたのねあなたしか映らないんだもの


「ぎゃあああ恐い!!恐いよォォオ!!」
「…抱きつくな(胸が)」

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