「ねえ、沖田さん」

「なんでィ」

さんさんと晴れた日曜日。徐々に夏に近づいてきた今日は暑い、アイスを頬張りながら喋ると口から溶けたアイスが零れそうになる。隊服についたらクリーニングに出さなきゃいけなくなるから、慎重に食べないと。クリーニングって結構お金かかるんだよね。

「俺も暇じゃねェんで、さっさと喋ってどっか逝ってくだせェ」

「ねえ、今明らかに漢字変換間違ったよね。逝くって、あたしに死ねってか」

「わかってんじゃねーか。つーことで土方と一緒に死ね」

「やだよ。せめて土方とは一緒に死にたくないよ。あたしが死んだら絶対沖田のこと道連れにするか、とり憑いて呪ってやる」

「そんなんごめんでさァ」

「ふん、もう決めたんだから…ってアアアア!!!」

行き成りあたしが叫びだしたから沖田が鬱陶しそうな顔でこっちを見ている。あたしとおきたの視線の先には隊服のスカートに落ちたま紫のアイスの成れの果て。やってしまった…。沖田に視線を向けるとなんと笑ってやがる。く、くそう

「馬鹿だろ」

「う、うるっさい」

必死にその辺にあったティッシュで隊服に付いたアイスを拭う。やばい。これぜったいシミになる…!!いくら黒い隊服って言ったってシミは嫌じゃん、なんかシミついたの着てると不潔な感じじゃん…!!あたしこれで結構潔癖なんだからああああ

「ぷっ」

「ちょ、笑ってないでどうにかしてくださいよ」

「やっぱお前と居ると面白ぇや」

「………」

たっぷり五秒間を開けて訪れた「は?」の声。完全にどうにかなってしまったあたしは未だ取り切れていないアイスがひやりと隊服に染みることさえ気づかなかった。

「ま、これからも俺を笑かして下せえ」

「え、ちょ」

そうして沖田隊長はどっかに行った。

後日、その日のあたしの話はかなり間抜けな話に摩り替わり屯所中に広まった。


^q^


一瞬でもきゅんとしたあたし死ね


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操ちゃんのリクでした。
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