銀時に借りたノートに勝手にマーカーを引いてしまって怒られた。


「あー、俺のクラスここまだやってねえ」

「いいじゃん。予習じゃん」

「しかもこんな変な色で塗りやがって」

「いいじゃん!素敵な色だよ」

「はァ?どこが?うんこ色じゃん」

「う、う○ことか言うな!」

「なにお前だけう○ことか言ってんの?純情ぶってんじゃねーよ」

「ううううるさい!」


ばし、問題の教科書で銀時を叩いたら、面白いくらい痛がった。おま、それ演技だろ。

実際そこまで痛くないだろ。


「うわーこれぜってぇ折れた」

「んなわけねーだろちんかす」

「女の子がなんてこと言ってんの!」

「お前はあたしの母ちゃんか!」


ぎゃーぎゃー言っていたらあっという間に休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴ってしまった。畜生、あたしはまだこいつに言いたい事が、たくさんあるんだけど!!


「…ま、今日の帰りにパフェ奢ってくれたら許してやる」

「はあ!?なんであたしが銀時にパフェ奢んないといけないの!?そんなんあたしも食べたい!!」

「じゃあワリカンして半分こしよう」

「…わかった。じゃあ帰りにね」


そう言って走って教室に帰った。よっしゃあまだ担任は来ていない。小さくガッツポーズをしたら隣の席の山口くん…だっけ?が声をかけてきた。相変らず今日も地味だなあ。天性の銀髪に顔も良い銀時とは大違いだ。


「仲良いね」

「は、誰と」

「彼氏と」

「彼氏?あたし彼氏なんていないけど」

「嘘だろ、旦那と付き合ってんでしょ?」


因みに旦那とは銀時のことだ。一部の人(沖田のクソヤローとかこの山口くんとか)がそう呼んでいるらしい。いや、それにしても、ないでしょ。彼氏が銀時とか、


「今日も放課後デートするんでしょ?」

「ででででーと!?」

「んで一緒にパフェ食べるんでしょ?」

「ご、誤解だよ山口くん!」

「いや、山崎なんだけど」


とりあえず頭の中を整理してみよう!

教科書を借りる→仲が良い

帰りに一緒にパフェ(しかも同じのを)食べる→むしろラブラブじゃね?

…まままままさか!


「旦那はあんたの事好きらしいけど…まさか、気付いてなかったの?」

「うううるさい!!」

「うわーどんだけ鈍いだよ」


とりあえず山口を殴っておいた。そのあとの授業は頭に入らなかった。



同じパフェをつつき合うのはラブラブの証拠です。ここテストに出るからライン引いておきなさい。うんこ色ならなお良し

(おーい帰ろうぜ)

(ぎぎぎぎぎ銀時イィ!!)

(おわっ何だお前熱でもあんのか!?顔真赤だぞ)

ピト(額に手を当てる)

(……vはdfthにv@!!!?)

(やっぱお前おもしれーな)

((きゅん)ぎんとき…)



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