ところ構わずくっついていたら欲求不満だということが御堂筋くんにばれた。
まあ知って欲しかったからアピールしたわけなのだけれども、それでも少しくすぐったい。

御堂筋くんに首根っこを掴まれて部室に放り投げられた。しりもちをついたおしりを気遣っているとガチャンと鍵をかける音が聞こえて、背中が期待にゾクリと震えた。

「ほんま君へんたいやなぁ、顔わらっとるの自分で気づいとるん?」

そういう御堂筋くんだって、目を細めて楽しそうに私を見下してる。もったいぶるような動きで部室のカーテンを閉めた後、ゆっくりゆっくり私に近づいてきて、目の前にしゃがんだ。

「これから、何、するの、」

私の上ずった声に御堂筋くんはますます笑みを深くして、耳元で低く囁いた。

「君が、どうして欲しいかやろ」


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