佳主馬の ほのぼの+甘で!!

もうすぐ年末年始。私の恋人の佳主馬は、OZのクリスマスの後処理やお正月特別企画なんていうものの準備に追われて、折角寒い思いをしてやって来た私をほったらかしてパソコンに向き合ってばかりでいる。仕事で忙しいのはよく解っているけど、どうしても恋人として頂けない。私と佳主馬の立場が逆だったら、佳主馬はとっくに私になにか仕掛けてくるに違いないのだ。だから、私から何かしたってバチは当たらないはずだ。

「かーずま」
「ちょっと待ってて」

呼んでみる。佳主馬はそう言ってこたつに寝そべる私の頭をわしゃわしゃと撫でた。これは気持ちいい。いや、そうじゃなくて。私はこたつの上に仕事道具を並べた佳主馬を睨んだ。中学生の癖に仕事なんてしちゃってさあ。高校生であるはずの私が佳主馬より地位が低いってどういうことだろう。

「かーずーまっ」
「もうすぐ終るからさ」

ちらり、と佳主馬がこっちを見た。いや、なんか見下ろされてるように感じる…。佳主馬を睨み返すと、佳主馬がぱっと後ろを向いた。

「え」
「上目遣いやめてくれない」

佳主馬の耳は赤い。なんということでしょう。今、少なくとも今この瞬間は、私が佳主馬を困らせている!いっつも困らされるのは私なのに!私は優越感に浸ってまたこたつの中で佳主馬の仕事が終るのを待つことにした。


わたしという愛をめいいっぱいあなたに届けたい


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