「買いすぎちゃったね」
「大丈夫アル!アタシが全部食べてやるネ」
「流石にそれは…」

スーパーからの帰り道、あたしと神楽ちゃんと新八君は歩きなれた道を歩いていた。ちょっと外を歩けば銀さんが助けた人たちと逢うし、かぶき町の友達も増えた。今日合った人は皆楽しそうな顔をしている。そりゃあそうだ。だって今日は

「只今帰りましたー」
「おかえりなさい!」
「材料台所まで運んでちょうだーい」
「はーい」

新八君の道場に併設されている台所にスーパーの袋を置くと、お妙さんをはじめお水の人たちがたくさん居た。カマっ子の人たちも皆夜の時みたいな派手な格好をしている。新八くんもかっぽうぎを着てその派手な連中にまざっていった。神楽ちゃんもつまみ食いをするために飛び込んでいく。無事に材料を届けたあたしが次に向かうのは、真選組。前々から沖田さんたちに頼んでおいたものの確認に行くためだ。大きな門を軽く叩くと山崎さんが小さな扉から出てきた。「あ、やっと来た」「ごめん、忙しくて」「大変だね、まあ上がりなよ」山崎さんとはいわゆる茶飲み友達という間柄だ。今日のことについてお喋りしながら副長室まで案内される。スッと襖をひらくと土方さんと沖田さんがあぐらをかいて座っていた。

「よォ」
「こっちの準備は万端ですぜ」
「そっか、それはありがとう」
「お前の頼みだからな、しゃあねえさ」

沖田さんは白い布でバズーカを拭いていた。その様子に一安心。銀さんと真選組(特に土方さん)はあんまり仲がよくないから直前でトラブルがあったりするかもなんて心配していたのだ。

「じゃあ、他にも行くところあるんで」
「もう行くんですかィ?」
「また夕方に来ます」
「じゃあそのときに俺たちも行く」
「はい。じゃあ」






えることけること



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