「おせーんだよ今何時かわかってんのかテメー」
「はいすいません申し訳ありません真に面目ないです因みに今は11時ですねはい」

そう言ったら頭を殴られた。頭を下げたまま腕時計を見る姿勢で殴られたのであたしは腕時計とおでこでキッスをしてしまった。ナニコレ超痛い。つか起きたのが10時半とか、夜更かししたからかな…あの時素直に寝ておけばよかった。結局昨日(いや今日なのか…?とりあえず寝る前)になんか変な汗でてきたからシャワー浴びてそしたら目が冴えちゃって結局寝たのはあの電話から2時間後だったって訳だ。ちなみに今も眠い。そしてあたしには頭をあげる勇気がないだってなんか威圧感がじわじわとあたしを攻め立てている。あー結局学校はサボっちゃうしなんでこんな目に合わないといけないの…!明日絶対沖田に怒られる。夏休みの夏期講習1人でいくの嫌で沖田に土下座してまで頼みこんだんだった。あああああどうしよう!そんな感じで青ざめていると上から「頭あげろ」の指示。なんだよテメーあたしはあんたのなんなんですか。奴隷ですか下僕ですかそれともただの迷惑なJKですかでもねアンタいま高校教師になるための大学いってんだよ?二年後にはあたしみたいなのいっぱい世話しないといけないんだよ。仮に今日あんたの授業がなくったってあたしにはあるんです!高校は大学と違って毎日授業あるんです!あなたにそれが耐えられますか?とあなたの母校(あたしが今通ってる高校)で万年サボリ魔と謳われたあなたにそんなこと出来ますか!?アアン?

「いだだだだだ痛いです!離してええええ」
「今ぜってえ失礼なこと考えてただろ」
「そそそそんな滅相もないいいい!!」
「…あっそ。じゃあさっさと入れ」

なんなんだ。本当に一体なんなんだ。あたしは鷲掴みにされて痛む頭を擦りながら彼の部屋に入ろうとした。そのとき

ぷるるるるる
ぷるるるる
ぷるるるるる
ぷるるるるる
ぷるるるるる
るるるるる

一瞬彼が超嫌そうな顔をした「近所メーワクだろーが早くその悪趣味な着信どうにかしろ」言われなくても出ますよ!あんたなんかと話すより今この神かかったタイミングで電話を掛けてきてくれた沖田と話してたほうがマシ……って、沖田!?

やべえ出たくない
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