あいつはあたしがめげそうになった時や泣きそうな時、なにも言わずに傍にいてくれる。

あいつとあたしが同じタイプの人間ならそれもよかったけどあたしとあいつは違うタイプの人間だ。いや、似てるところも確かにあるけど絶対的にあたしとあいつは対極の位置にあるような気がする。あたしは始めはできないけど馬鹿みたいに何回も練習してやっとこさ一つのことができてそんな風にしてもやっと人並み程度の奴だったとしたら、あいつはちょっとやってみればなんでもできるのになんにもしないどうしようのない奴でしかもあいつは自分の能力をわかっててそういう風にする訳だから頑張って頑張ってるあたしからしてみればあいつは本当にむかつく奴だ。しかもそんな奴に馬鹿とかガキとか言われちゃあどうしようもない。あたしはただあいつに、あたしの頑張りを認めて欲しい訳だ。頑張ることの大切さや必要性、頑張ったら必ず努力は自分に答えてくれることをあたしはあいつに知っていただきたい。勿体無いのだ。あいつはいつも自分が楽になれるように行動する。きっとあいつがなにかの偶然で黄色い玉を7つゲットできたとして、神龍に頼むことはきっと一生寝て暮らせますようにとか何もしなくても勝手に金が手にはいりますようにとかあのいつもつきまとってくる馬鹿でガキなJKをどうにかしてくださいとか、そんなのに決まってる。てゆうかそれ以外考え付かない。そんな奴になぐさめられるあたしはどうかしてんのか。どうせ傍でぎゃーぎゃー喚かれたくなくて仕方なく世話をしてくれてるのだ。だってあいつはちょっとやってみればなんでもできるやつだからあたしの機嫌を直すのくらい造作もないことのはずだ。あいつがあたしみたいに大勢の中にいるのが苦手でひとりが好きな根暗でどうしようもない中二病だったらあたしはもっとあいつに甘えることができたはずだ。


プルルルルル


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