「なあ高杉、お前は名前のどんなところに惚れたアルか?」
「あァ?」
「教えるアル。親友として確認したいネ」
「チッ…」
「早く」
「今まで俺に絡んできた女とは決定的に違うんだよ。名前は」
「どんなふうに」
「俺に媚びねえっつうか…純粋な奴なんだ」
「そういうところに惚れたアルか」
「あァ」
「お前…恥ずかしい奴アルな」
「……うるせえ」

ばん!
勢い良く保健室のドアが開いた。ちなみに今保険医は不在で、俺とこいつで留守番させられてる。名前が寝てるベットのカーテンの隙間からドアのほうを見るとどうやら名前の兄貴たちが帰ってきたらしい。何だってんだ

「高杉ィィイ!!!」
「落ち着けィ、旦那」
「何の用だァ?」

意外にも、こいつらが用があるのは#名前#ではなく俺らしい。ベットから離れて奴等の所に向かう。俺、殴られっかな

「高杉…お前はよォ…」
「銀ちゃんどうしたアル」
「お前はだまってろィ」
「お前は、名前を幸せにしてやれんのかよ」

なるほど、そういうことか。この緊迫した状況の中で俺の心境は至って冷静。理由を問われれば、質問の回答はもう決まっているからだ。

「俺は名前を幸せにしてやれるかはわかんねえが…

絶対に泣かせはしねェ」

そういうと銀時はカッと目を見開いた。そしてガックリと項垂れる。どうした、これじゃ納得いかねェか。

「…解った。…名前を、頼む」
「銀ちゃああん!」
「旦那…!良く言いやした」

神楽とか言うガキと一年の沖田に背中を擦られ、銀時は泣き出した。

「名前を泣かしてみろ…俺達がてめえをブン殴ってやる」
「クク…ッ、上等だ」

幸せにしてみせる

「んん…」

名前が起きた。ごくりを唾を飲んだ


次回、最終回!
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