今日は朝からなんとなく体調が優れなかった

「今日、休んだほういんじゃね?」
「うーん、大丈夫!」
「本当かァ?」
「へいきへいき」

お兄ちゃんは心配してくれたけど、それ程酷い症状でもなかったからそのまま学校にいった。トシ兄や総悟とはしゃいでたら、いつの間にか体調が優れなかったことなんて忘れてた

「あ、神楽ちゃん、おはよ」
「おはよーアル、名前」

総悟と神楽ちゃんは仲が良くない
だから私は毎日神楽ちゃんを見つけるとお兄ちゃん達のところから離れる
だって喧嘩がはじまって後片付けをするの私だけだし…めんどくさいから

「名前にしか銀ちゃんの妹は務まらないアル」
「そうかなー、でもいいお兄ちゃんだよ」

私はこの高校の三年生、坂田銀時の妹だ。今は両親は居なくて、アパートを借りてそこで二人暮らしをしている
妹ってだけでいいことも、言いたくないけど…悪い事もたくさんある
なにせお兄ちゃんはモテるからね
妹の私がいうとブラコンとか思われるかもしれないけど本当にカッコイイから
トシ兄や総悟だってそうだ
バレンタインの時には甘いものがきらいなトシ兄から大量のチョコを貰ってしまう
総悟もくれるからお兄ちゃんが貰ってくる分とあわせると
かなりの量になってしまう
でもそれは殆どお兄ちゃんが食べてくれる

…なんてどうでもいいか

「今日一時間目なんだっけ」
「確か…英語アル」
「えッ」

英語…苦手なんだよな
私達は結構ゆっくり歩いていたみたいで教室にはいると既に総悟が私の席に座っていた

「ずいぶんゆっくりなんですねィ」
「いいじゃない、総悟がせっかちなのよ」
「早死にするネ」
「んだとチャイナ」
「…ま、まあまぁ二人とも…授業始まるし、席つこうよ」

二人の世話をするのは骨が折れる
まぁ楽しいからいいんだけど

「ふぅー」
「名前ちゃんも毎日大変だね」
「まぁね、退君だって部活じゃ大変でしょ」
「俺は…まぁそうだね」

隣の席の退くん
私のよき理解者だ

そのまま英語が始まった
…あれ?
苦手な英語のせいなのかなんなのか、具合が悪い
朝のがぶりかえしてきちゃったかなぁ

「名前ちゃん?」
「ごめん、ちょっと保健室いってくるね」
「あ、うんわかった」

そういって私は席をたった

こんなはじまり

(これがはじまりなんて)
(おもってもみなかった)

100115

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