銀時は今朝からずっとソワソワソワソワソワソワソワソワソワしている。そしてチラチラチラチラチラチラ私を見ている。それに呆れながらも苦笑を洩らす新八君。微笑み返す私。

「新八君、そういえば今日って」

私がそういうと、ジャンプを手にしてソファに寝転ぶ銀時がぴくりと動いた。ウケる。

「ええ、ですよね」
「ウン。目の愛護デー」

明らかに落胆した銀時がジャンプに視線を戻す。

「ああ、あと」

銀時は少々ニヤけながらソファに寝ている姿勢を正した。

「日本産の最後のトキ・キンが死亡、日本産のトキが絶滅した日だよね」
「へえー今日だったんですか」

ソファに沈む銀時。

「ああ、大事なのを忘れてた。」
「ああ、アレですよね。アレははずせない」

もう騙されないぞと言った体でそれでも私たちをチラ見する銀時。

「近鉄・野茂英雄が21試合連続2桁奪三振の日本記録を達成したんだよねー」
「あれは凄いですよねえ」

もう銀時なにそれおもしろすぎる、つか可愛いすぎる。この胸の高鳴りはなんなんだ

「そして、あの人の誕生日!」
「ええそうです!」
「「加藤まさとし!」」
「誰だアアアァァ!!」

遂にキレた銀時。

「冗談冗談本当はこの日だよね、肉団子の日」
「違うわ!」
「え?じゃあ転倒防止の日ですか?」
「ちげえ!」
「あーあれだ、トマトの日」
「ちがう!」
「冷凍麺の日」
「アホか!」
「マグロの日」
「違うわ!」
「銀時の誕生日」
「ちが…っ!」
「あれれー?違うの?」
「ちっ違わねえけど…」

少し頬をあからめる銀時。
フフフ、一生懸命新八君とウィキペディアで10月10日について調べた甲斐があったぜ。

「おとせさんのお店にパーティーの準備がされてますよ」
「我等が大将の大事な日をあたしたちが忘れるわけないでしょうが」
「おっお前らアアアァ」


正直こういう展開を待ってました


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