「まあいいや、来なヨ。手荒なマネはしないからさ」
「………」
「そんな警戒しなくてもいいでしょ?ご飯だべるだけだヨ」
「い、致し方ない…」
お腹が空いていた名前は神威さんの後ろについて歩いた。神威さんは割りと近くにあった高級料理店へ。名前は多少驚きながら一緒に店内へ。
「ここのメシはまあまあ旨いんだヨ」
「金はあるのか…?」
「俺を誰だと思ってんの?あるに決まってんじゃん」
「そっそれは…ブラックカード!?」
「なんて言うのかはしらないけど、なんでもいいや。なんでも好きなの頼みなヨ」
お金の心配をしなくていいと知った名前は、手当たり次第に高そうな料理を頼みまくった。
「これは…とてもうまいな!」
「そっか…それはよかったヨ。でさ、そろそろいいよネ?」
「は?」
ムードに呑まれるな!
神威さんに両手をとられて、顔が近づく。
「地球で男が女に何か頼む時はこうするのがしきたりだって聞いてネ」
「はあ…」
「はやく、その強い奴がうじゃうじゃいるって言うトコにつれてってヨ」
「え…あ、それは……」
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