テレビを見ながら足の爪を切っていたら、深爪をした。地味に痛い。今夜は真選組屯所に突撃だってのに…。溜息を吐きながらテレビを消す。やべえ、どうしよう。深爪に気をとられて集中できないかも。

「晋助様、とうとう今夜ですよ」
「あ?ああ…そうだな」

来島が殺気だった様子で俺に話しかけて来る。くそっわかってんだよ。どうしよう、思いのほか深く切っちまっていてえ。立ってるだけで違和感がにじみでてくる。こんなんで突撃なんて…!無理だろ

「晋助、そろそろ行くでござる」
「あ?ああ…そうだな」

爪をした日の話

「高杉を逃がすなアアァ!」
「うおおおおお!」

ハッ幕府の犬はお熱いこって。俺は隊士に捕まる一瞬前に来島たちが乗っているヘリに飛びの……あッ足の指がアアッ

「晋助さまあああ!」
「高杉、確保オオォ!」

な ん て こ っ た


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