「名前っお前どんだけ連れてきてんだよ!」
「まあそう騒ぐな銀時、今夜は無礼講だ」
「そうだ万事屋。俺達だって桂や高杉が目の前に居るがこうして我慢してる」
「多いほうがもりあがりやす」
「そうだぞ!」

「なんでアニキがいるアル」
「神楽ちゃんと名前と仲良くしてる?」
「当然アル!名前とアタシは親友アル」
「神楽…ありがとう!」

「1人あたりのケーキ少ねーな」
「お前らがくるからだろ」
「もう一個つくれや」
「はァ!?なんで銀さんがおめーらの為にもう一個つくらなきゃならねーのよ!」
「名前のためだろ」
「く…っ」
「銀時!私も手伝う!」
「名前……いい子っ」
「名前に料理なんかできんのかよ」
「当然!」
「へェ…意外だな」
「伊東先生の授業に家庭科の科目があるからな!」

ストに出ますから

皆がそれぞれ盛り上がっている。真選組で攘夷浪士を倒さなくてはならないはずの土方君とご主人さまも、幕府を倒そうと目論んでいるはずの桂と高杉も、皆仲良くしている。

「名前、これやるよ」
「ありがとう。きれいな柄だ」

高杉が私にくれたのはゴシックな扇子だ。いかにも上物と言った感じで、細部にまで蝶があしらわれている。それを高杉の手から受け取った瞬間、嬉しさがあふれ出しそうになる。

「おお…!魔力がみなぎってくるぞ!」
「クク…だろうな」


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