「名前ー!おい返事しろオオォォ!名前ーっ!」

自分が短気を起こしたせいでケータイを失ってしまった俺は、ごく限られた情報の中で捜査を続けていた。名前はとりあえず総悟に任せて…アレ、やばいな。名前に自分を「ご主人様」なんて呼ばせてる位だ、総悟だって名前を気に入っているに違いない。これはまずい。捜査よりも先に名前を総悟から離さないとならないようだ。

「おい名前!ニコチンコといんだろー!?おーぅいマヨラー!でてこーい!」

総悟だったら名前をどこに連れていく?危険な場所には連れてかねーだろうが、保障はできん。総悟が行きそうな場所…団子屋、屯所……どっちもなさそうだ。もしやR規定の付いてしまうような別の意味で危険な店に…

「あ!いたいた、土方…ってオイ!名前がいねーじゃねーかァ!」
「あーそうだよ!おめーも一緒に探せよ!早くしねーと名前がアアァ!」

しめやかな午後

「名前がどうしたアアァ!」
「早く見つけねーと総悟の餌食になっちまう!」
「キャー!」

騒がしいコンビ


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