名前の緊急事態を聞きつけすぐに住居兼職場を飛び足した銀時。しかし彼はそこで致命的なミスに気づく。

「ど、どこにいんだ…!」

帯を壊せばいい

「土方ァ〜迎えにきやしたぜ」
「お、おう。総悟、名前を頼む」
「どこにつれてきゃあいいんでィ」
「どこでもいい。とにかく安全な場所につれてってやってくれ」
「了解でさ」

(わざと)のろのろとした動作で現れた総悟に、土方君は名前を預ける。とりあえず俺はここで山崎からの連絡を待とう。万事屋は…まあいいや。いちおう名前の保護者ということで連絡しただけだ。心配なら屯所にでも来んだろ。…など、犯人を捕まえる算段を立てていたら再びケータイが鳴った。

「山崎です。犯人が特定できました」
「おう、どいつだ」

ちなみに真選組隊士に支給されるケータイはデザインが統一されており、GPS機能で連絡をとりあった人物の場所がわかるようになっている。総悟や山崎さんの場合はそれで土方さんの居場所が解ったけど、銀時の場合は家の黒電話にかけた訳だから当然そんな機能はない。

「ついさっきその地区に現れた巨大宇宙船…春雨艦隊です!」
「なにっ春雨だと!?」
「はい…。神威が関係しているものと思われます」
「そうか…引き続き調査を頼む」
「はいよっ」

くそ…思っていたよりてこずりそうだ。相手があの春雨…!土方君がかっこよく悩んでいると、再びケータイが鳴った。見知らぬ番号だ。

「もしも「お前ええ!今何処にいんだあああ」…万事屋k「大人しく居場所を吐けっつってんだよ!名前ちゃんになんかあったら承知しねえぞ!この野郎!馬鹿!阿呆!マヨラ!ドM!ビッチ!!」バキッ

なんということでしょう。人間って怒るとケータイも割れちゃうんですね。


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