「どうした名前?さっきここから物凄い音がしたぞ?」
「うう、土方君…」

神威さんの立ち去った直後、真選組の鬼の副長、土方君が息を切らして現れた。その場に座り込んだままだった名前は力なく土方君をみあげる。

「彼は…彼の傍に居ると魔力を急激に吸われてしまうのだ」
「は…?大丈夫か、お前」
「大丈夫…とは言えないようだ。私は今、眠…いや、体力を使いすぎてしまったようだ。意識が…」
「おい!?名前!?おい!」
「スピー…スピー…」

真面目人間の土方君は、ただ名前が神威くんと戯れて疲れてしまい、睡魔に襲われてしまったことなど気づきもせず途方に暮れた。土方君の脳内ではマヨリーンが大声で「事件だ!」そ叫んでいる。とりあえず表面上頭脳明晰で通っている土方君は迅速に真選組隊士に電話した。

「山崎イイィ!至急この地区の監視カメラの映像を集めろ!」
「ひえええ!はっはいいい!?」
「総悟オオォ!名前が意識ねえから早く向かえに来い!」
「めんどくせェ」
「万事屋アアァ!名前g「え!?名前がどうしたって!?今すぐ行くからそこにいろ!」

土方君の大声で目が覚めた名前は、めんどうなことになってしまった…と内心思いながらも土方君の腕に抱えられる心地よさに再び夢の世界に旅立った行った。

るしみすら愛しい

「名前…俺が何とかしてやる…」
「スピー…スピー…」


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