「名前ー!会いたかったヨ!」
「きっ貴様は!」
「相変らずツンデレだネ!ちょっとは胸も大きくなったんじゃない?」
「つ、ツンデレなどではない!近寄らないで!」

いつもどおり平和だったかぶき町に突如降り立った巨大船。その中から飛び出てきたのはピンク色のぴょこんと立っているアホ毛…春雨のお偉いさんの神威さんだ。

「そんなに照れなくてもいいヨ」
「て、照れてなど…!」
「俺にはバレバレだヨ」
「ひっ…!」
「今日こそ俺を強い奴がうじゃうじゃいるって言う"魔界"に連れてってヨ」
「ま、魔界には黒髪の者しか行けぬ!」

はっと名前が我に返る。て、適当な事を言ってしまった。最終的には土方君だけでなくご主人様も神楽も銀時も高杉も皆魔界に連れて行く予定なのに…!そんな名前の心の揺れを感じ取った神威さんはニッコリとデススマイルを浮かべて最早腰を抜かしてがくがくと震えている名前ににじり寄った。

「嘘はいけないなあ、名前チャン?」
「う…」
「ま、今回は許してあげるヨ。魔界に行けなくなるのは困るからネ」

スなんかしやがって!

神威さんは名前の右ほっぺに軽くキスをして船に乗り込み、来た時と同じように帰っていった。

「恐ろしい男…!」


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