保健室のベットの上で考えた。いや、もう答えは出ていた。
あとはタイミングの問題。私の勇気の問題、一度振られているんだ。いいや、でも。
ろくにまわりもしない脳味噌で一生懸命考える。いや、だから、もう答えは出てるんだって。
どちらにせよ保健室で寝ていられるのは1時間だけだ。それなら、次にチャイムがなったときが"タイミング"なのだ。高をくくって当たって砕けよう。次、砕けたら諦めよう。でも、そしたら土方君になんて言えばいいかな。言わなくても、いいかな。きっと土方君は察してくれるだろう。うまくいってもうまくいかなくても。もう私に土方君の手を取る資格はない。砕けたら泣こう。家で泣こう。そして高いケーキでも買って盛大にひとりパーティーをしよう。うん、そうしよう。

キーンコーンカーンコーン

タイムリミットだ。保険医が私の様子を伺いに来る。「もう大丈夫です。頑張れます」そう言って保健室を後にする。向かうはひとつ。国語準備室へ。




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