「銀時君はアレだよね、変態」
「はっ!?」
「クク…違いねェ」

今日も飽きずにひっついてくる銀時君にそう言うと、どうしてそんなこと言うの!とヒステリックな女性のような声をだしてまた私に抱きついた。銀時君のシャンプーの匂いがする。…ん、これはまさか

「ビダ●サスーン?」
「ぶっ!!」

まさか銀時君がビ●ルサスーンを使ってるなんて。天パなのに…ぶっ

「名前!今日なんか辛辣すぎね?」
「本心を言ったまでだろ」

私が笑いすぎて言葉を発せない内に話しかけられて、高杉君が適当なことを銀時君に吹き込んで、それを銀時君が真に受けてまた「ひどい!」と言ってひっついてくる。私はこんな毎日が好きだ。

「おい、授業はじまってんぞ」
「あ、土方先生」

クラス中の視線を浴びて私はそそくさと席に座った。銀時君と高杉君はおもしろくなさそうな顔をしてお互い顔を見合わせた。席に座る様子は見えない。土方先生がもう一度注意してもそこに立ったままだ。

「何座ってんだ、行くぞ」
「えっちょ、うわあ!」
「せんせー僕達具合が悪いので早退しまーす」

高杉君に首根っこを掴まれて、銀時君が棒読みで先生にそう言った。ちょっと、先生の瞳孔がさらに凄いことに…。私は引きずられながら教室を後にした。

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