午後二時。沖田君とのメールもなんだか終わり、再びぼうっと手慰みにケータイを弄っていると、開くはずの無い扉のノブが回った。
一瞬警戒して身構えると、そこに居たのは、よく見る天パ頭だった。

「銀時君…じゃ、ない?」
「………あいつと一緒にすんな」

声も、よく似ている。
そしてよく見てみると、この辺ではトップクラスの進学校の制服を着ていて、銀時君よりもほんの少し冷たい表情をしていた。

「えっと…銀時君の、何?お兄さん?」
「……」
「……」
「お前、誰」

私の質問には答えず、不躾に私の顔を指差した。沈黙の了解なのかもしれないと私は勝手に解釈して、お兄さん(仮)の表情を見た。

「私?は…えっと、なんだろう。友達?」
「……あっそ」

無表情だ。その顔にはなんの感情も映されていない。ただその瞳は、深い深い色だった。私は勝手に、寂しそうだと、思った。

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