「名前ーただいま」
「よう」
「おかえり銀時君。あ、高杉君だ」

なんだかんだで今日は一日ベットの中に居たなあ。

「バイトやめてきたぜ、3人共。もう給料もらったし」
「あー忘れてた。ありがとう」
「プリン食う?」
「うーん…どうしようかなあ。食べたいけど、食べるとお腹痛くなるんだよね」
「食っとけ〜。高杉が優しいなんて病気ン時ぐれーだぜ」
「やかましい」

確かに銀時君の言うとおり。よくあるコンビニのプリンを、ゆっくり口に流し込む。ひんやりしてて、ふんわり甘くて、普通においしい。

「昼間、なんか変なことなかった?」
「……うん、別に。銀時君ちだーれも居ないし退屈だったよ」
「そうか、ならいい」

私は嘘を吐いた。沖田君とのメールもその嘘の一部だし、もうひとつ。

「…あのな、名前」
「うん」
「お前んちと一緒で俺んちには両親が滅多に帰らねぇ」
「うん」
「ただ、俺には弟がいる」

声も出ないほど驚いた。その横で高杉君も目を丸くしている。銀時君と言えば少々ばつがわるそうに苦い顔をしていた。

「顔は俺とそっくりでイケメン」
「ぶっ」

高杉君が噴出した。銀時君が高杉君の頭をはたく。

「んで、俺よりほんのちょっと背が低くて」
「うん」
「金髪」

ああ、そうなんだ。と、私は今日の昼下がりにあったでき事を思い出した。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -