昼間、銀時君は学校に行っている。まあそりゃあ当然なんだけど。少し退屈。寂しいとは言ってやらない。
手慰みに特に訳も無くケータイを開くと未読メールが一件。見知らぬアドレス。
元気?
その一言。銀時君じゃなくて、高杉君じゃなくて、土方先生じゃない。じゃあ誰?
もしかして、なんて考えながら返信を打つ。
病気らしいです。なんの病気かは教えてくれない
銀時君のおうちにいます
沖田くんですか?
返信は思いのほか早く来た。あれ、今授業中じゃないの
そうだよ
俺、沖田
どうして私のアドレス知ってるんだろう、とか。急に倒れちゃって心配させちゃったのかな、とか。色々考えると沖田君が悪い人じゃないって言うのは、ますます確信できることのような気がしてきて、思わず笑みが零れた。
ありがとう、沖田くん
退屈だったので、元気がでました
これからもっと、沖田君と仲良くなれる気がする。それが嬉しくて、誰もいない部屋で笑みをかみ殺しながら返信を待つ。
なんだそれ
お前、会って話す時はさん付けの癖に、メールだと君なんだな
そっちのがいい
沖田君こそ、メールだとこんなに素直なんじゃないか