目が覚めると、見知らぬ白い天井が広がっていた。なんだか具合が悪い気がする。みぞおちのあたりが痛い。

「起きたか」
「……ぎん、とき、くん」
「おうよ」
「なんで…」

まだ意識が覚醒しきってないのか、言葉が少しずつしか出てこない。銀時君がどうやらベットで寝ているらしい私の額をなでて、柄にもないような顔で笑う。

「ここは俺んち」
「…うん?」
「お前は、大したモンじゃねーけど病気なの。分かる?」
「びょうき…」
「そう。でも大丈夫、暫くここで大人しくしてれば治る」
「ここ…病院?…入院?」
「…ここは、俺んち。病院じゃねーって」
「銀時の、おうち」
「そう、俺んち。で、俺の部屋」
「銀時くんの、おへや」
「そう。だから大丈夫。」
「だいじょうぶ」
「そう。だいじょうぶ」

そうか、大丈夫なのか…。大丈夫なら、寝てもいいかな…。うつらうつらしていると、銀時君が頭を撫でてくれて心地よい。

「ごめんな、名前。俺…」

意識が途絶える瞬間、聞えた気がした。

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