「…で?話を聞こうじゃねェか」
「………わたし、悪くない…」
「うるせー大体お前が俺たちに隠し事してんのはわかってんだよ」
「もうこのさい吐いちまえ」
「なんの話かわかりやせんが、俺いらないんだったら戻っていいですかィ」
「良い訳あるか!」

空き教室につめられた私達5人。さり気なく私を気にしてくれてるけど秘密をばらさないよう下手な手を打ってこない土方先生。機嫌が氷点下以下になってる高杉君と、不機嫌過ぎて妙にテンションが高い銀時君。そしていつものように口元に僅かな笑みを浮かべた沖田君の5人だ。みぞおちのあたりがキリキリと痛い。

「お前ら、あんまり苗字ばっかり責めんな」
「あんだァ?土方ァ、文句あんのか」
「てめーは黙ってやがれ」
「熱くなんのは良いけどな、苗字見てみろ。泣きそうじゃねーか」
「…」「…」
「う…ご、ごめん」
「名前は悪くねェでさ」
「あーっ!沖田お前なに名前のこと呼び捨てしちゃってんの!?」

銀時君が勢いよく沖田君を指差した。沖田君は相変らずの微笑で、腹痛は増しているような気がした。

「おめーらはどうしてそんなに仲わりーんだよ」
「なんか気にくわない」
「右に同じ」
「同じく」
「………」
「…っう…」

私の苦痛の声に、皆がこっちを向いた。ああ笑わなきゃ、と思い口元を歪めてみるけど、失敗して私は変な顔のままその場に崩れ落ちた。


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