「佐助くん」

「え?」

「まさむねくんって、どんなひと」


その発言に俺様は口に含んだ卵焼きを盛大にふきだした。かすがは眉をしかめ、あの子は慌てて俺様にポケットティッシュを差し出してくれた。ありがたくポケットティッシュをうけとって机と口の周りを拭いて、「どうしていきなり、竜の旦那?」と逆に俺様のほうから尋ねた。今はこれが精一杯だった。


「あのね、昨日、政宗くんに言われたの」

「なんて?」

「好きだ、俺とつきあえーって」


僅かに頬を赤らめて話すその姿に、俺様はくらりとめまいがした。