「今日はお弁当ふたつ作って来たんだ」
「え?どうして?」
「この前、俺様のお弁当おいしそうっていったでしょ?」
「うん」
「だから、食べさせてあげようと思って。」


俺様がそういうと、あの子は俺様が大好きな笑顔をパッと咲かせて「ありがとう」と言った。最近俺様はあの子と一緒にお昼ごはんを食べるのが定番になっていて、火曜日は購買でパンを買うことを事前にチェックしたのち、弁当を作ってきた。あの子が笑ってくれるなら、なんて前の俺様からしてみれば考えられない。


「すごくおいしい!」
「そりゃあ作った甲斐があるよ」


あの子は俺様が作ったお弁当をそれはそれはおいしそうに食べていく。自分が作ったものをうまそうに食べてもらうのは誰だって悪い気はしない。俺様は内心笑顔でその光景を見つめた


「明日も作ってくるよ」
「え?いいの?」
「そんなにおいしそうに食べてくれるならいくらでも」
「そっか」


ちょっと頬を赤らめて「食べるところ見られるのはちょっと恥ずかしいね」なんて笑うあの子は最高にかわいい。俺様はこの子のことがすきだ。