あの子とだいぶ仲良くなった。男子の人数がやけに多いこの学年であまった男子をよせて作ったようなこのクラスに女子はあの子とかすがだけだった。一体どういう教育方針してるんだこの学校は。はじめは大勢の男子に言い寄られてたじたじなあの子だったけどまず俺とかすがに懐いて、それからだんだん友達を増やしていった。
「佐助くん」
「ん?」
昼休み、かすがが委員会の用事で教室を後にするとひとりになったあの子は俺様のところまでやってきた。手にはお弁当を抱えている。
「あの、一緒に……」
「いいよ。屋上行く?」
「! うんっ」
そういうと本当に嬉しそうに笑う。本当にかわいい女の子だ。なんか俺様保護者みたいな心境。だけどそれだけじゃなくって、なんと言えば良いのか。旦那達の本気のお遊びに付き合って疲れた俺様の癒しなのだ。この子は。
「それ、佐助君が作ったの?」
「え?うん」
「凄い!お料理得意なんだね」
綺麗に弁当箱につめられた食べ物たちをみてまた嬉しそうに笑う。俺はその笑顔が大好きだよ