物凄い衝撃が陣内家を襲った。それが"作戦"に関係することであろうことは解ったけど、どうフォローすればいいのかさっぱりわからない。女性陣とおばあちゃんの遺品の整理をさせて頂いていた私は、「なんかでっかい箱がきた!!」「ちょーでっけーの!」とはしゃぐ子ども達におばあさんが額に血筋が浮ばせるを肝を冷やして見ていた。それを勘違いした夏希さんが、

「どうしたの?名前ちゃん、びっくりしちゃった?」
「いえ…」

いや待て、今ここで私がびっくりして急に具合が悪くなったとか言えば皆さんの気を引けるんじゃないだろうか!よく考える暇がなかったので私はその作戦で行くことにした。

「ちょっと頭に響いて…」
「大丈夫…?名前ちゃんて肌白いし、もしかして身体弱い?」
「はい、少し…」
「あら大変、休んでてもいいのよ」
「いえ、ご迷惑を掛ける訳には…」

お、お、なかなかうまいこと行っているのではないだろうか。ちなみに身体が弱いのは本当だ。しかし家に引きこもってばかりいたせいで日光に弱いとか、そういうくだらないものだ。

「いいのいいの、名前ちゃんは大切なお客さんなんだから」
「そうよお、片付けにつき合わせちゃってごめんなさいねえ」
「そうだよ、名前ちゃん、落ち着くまであっちで涼んでてもいいよ」
「そう、ですか?だったらお言葉に甘えて…」

健二さん達の様子を見に行こうかな。

   
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