目を覚ますと、シスターがわたしのことを見ていた。わたしはいつの間にか寝てしまっていて、シスターがベットまで運んでくれたみたい。

「…おはよう」
「もう昼だ」

シスターが笑う。まるで、さっきのことはなかったように、自然に。だからわたしも自然に笑う。マリアさんの朝食を食べて、お昼はシスターのご飯なんて、こんなに贅沢でいいんだろうか。テーブルに乗っているのはマリアさんの牧場でとれたであろう卵でできたオムライスにあのかわいらしく笑うひとが作ったとうもろこしでつくったであろうコーンスープだった。まだ暖かい昼食は、あたしの食欲を誘った。

「いただきます」
「ん、」

シスターが向かいに座る。あたしは手を合わせていただきますをしてからスプーンを取った。コーンスープは甘みがでていてとってもおいしいし、オムライスのたまごはふわふわだ。

「昼から、散歩にいこう」
「…うん」

散歩に行くという事は、他の人と会わなくてはいけないということ。きっとシスターも解ってていってるんだと思う。確かに、このままじゃいけないよね。

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