「いやあああああ…!」
バッと世界が暗転し、目の前に佳主馬の顔が。思いっきり胸を押し返して、ベットから降りてトイレに立てこもった。
…ん?ベット?トイレ?
混乱していた頭が徐々に整理されてくる。ゆ、夢か…。覚めたのか…。
深く深呼吸して、考えた。まずい。佳主馬を思い切り突き飛ばして走って逃げて来ちゃった。
怒られる・・・って言うかなんかいかがわしいことされそう!だって佳主馬だもん!
佳主馬がトイレに来る前に出よう。そう思い、ドアに手を伸ばそうとした丁度その時。
「名前!?何!僕なんかした?ごめん!謝るから出てきてよ!!」
・・・と、物凄い音でトイレのドアを叩く佳主馬の声が。
まずい。これは本格的にまずいよ。
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