学校では、みんな(名前と親しいやつら)が名前を心配していた。僕も一応メールを送ってみたけど、いくら待っても返信が帰ってこない。昨日は大分疲れていたみたいだから、午前は起きないかもしれないと思っていた。だけど、流石に夕方になっても起きないのはおかしい。終業のベルが鳴り、足早に学校を後にする。
そうだ、夕飯の材料買っていかないと。急いでいるのに用があるのが煩わしく、しかし2人分の夕食のメニューを考えるのは中々楽しいことでもあった。

「ただいまー…」

いつもなら言わないただいまを言ってみる。しかし反応はない。出てくる前とまったく変わらない部屋。やや不信感を抱きつつ寝室のドアを開けた。

「…」

寝ている。まさか一日中寝ていたのかと思ったが、着ているものが違う。じゃあ起きて、また寝たのか。多少複雑な思いを感じたが、まあいいかと立ち上がる。とりあえず寝かせておこう。風呂を洗って夕飯を作ってからでも、起こすのは遅くない。


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