「久しぶり、健二さん」
「えって、うわあ!名前ちゃん!?」
「うん」

ボイスチャットに切り替えると、それと同時にウェブカメラで相手の顔を見ることができる。久しぶりに顔を見るのに、健二さんはちっとも変わってない。目をまんまるにして驚く姿も、なにもかも。

「なんで名前ちゃんが、佳主馬くんのIDで?」
「えっと…どこから話せばいいのかな」
「あっ、そっか。ふたり、同棲してるんだよね。だからか」
「うんうん、今日わたし、かくかくしかじかで学校休んでて…って、え!?同棲!?」
「え?違うの?佳主馬くんはそう言ってたけど」
「うーん、違わない…けど、同居と言って欲しい…かな」
「そっか、そういうものなのかな」

健二さんがふっと笑う。こういう笑い方は、ちょっと大人っぽくなってるのかもしれない。

「最近佳主馬くんってばさー、名前ちゃんの話ばっかりするんだ」
「ええっ」

健二さんとの世間話は続く


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