そして私はHRが終って私の方を見て視線で催促してくる佳主馬に、周りの人に気づかれないように「今日は夏帆ちゃん達と遊びに行ってくるね」と耳打ちした。佳主馬は1回気にくわなさそうな顔をした後、「門限は7時」と言ってひらりと教室を出て行ったしまった。

「どうしたの?名前、今日は遊ぶわよ!」
「う、うん!」

私達は夏帆ちゃんおすすめというカフェに繰り出して、ガールズトークに及んだ。そのついでに夏帆ちゃんと南ちゃんのOZアカウントのバックナンバーを教えてもらって、私のも教えておいた。「メンテナンス終ったらメールしてね」「うん」夏帆ちゃんオススメのカフェのチョコレートケーキは甘さ控えめで美味しかった。なんか佳主馬とかこういうの食べそう…。

そして小一時間ばかりしゃべくった後、かなりテンションがあがっている夏帆ちゃん達とプリクラ撮ってそのままの勢いでカラオケに向かった。時間はあっという間に過ぎて行く。カラオケ店を出る頃には時間は7時半。こ、これは…

「どうしたの?」
「いや、門限が…」
「えー、早くない?」
「わ、私もそう思う…。」
「ま、しょうがないね。じゃあまた明日」
「ばいばーい」

やばい。急いで帰らないと。駆け足気味に家に向かおうとして足が止まる。

い、家ってどこ…


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