「部屋はここ使え。なんかあったら俺の部屋はそこをまっすぐ行った突き当たりにある」
「はい…ありがとうございます」

どうしてこうなった
もうそれしか言いようがない。
あたしは案内された部屋に入った
きちんと掃除された、布団しかないよく言えばシンプルな部屋だった。
だけど文句は言えない。
だってあたしは家に帰っても布団すらないんだから。

「……」

することがない。
というか、寝るしかない。
布団に入ると厚いしっかりした布団だった。
万事屋の布団は薄っぺらくて背中が痛かったけど、これなら安眠できそうだ。
よほど疲れが溜まっていたのか
あたしの意識は直に薄れていった。




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