「帰りま「なにやってんでィ」
土方さんの制止を無視して襖に手をかけようとした
ら、
襖が勝手に開いてそこから伸びてきた手に腕を掴まれた
反射的に顔をあげるとそこには沖田さん
あきれたような顔をしている
「お、沖田さん」
「お前まだ熱あんじゃねぇですかィ」
「でも」
「はいはい、布団にはいんなせえ」
「……」
沖田さんに丸め込まれてあたしの体は再び布団に戻る
怪訝そうな顔をした土方さんが視界に入る
「名前はそうしてなせえ」
「……」
「脱走なんてしようモンなら逮捕ですからねィ」
「え」
沖田さんは土方さんを連れて部屋を出て行った。
そういえば、この部屋誰の部屋だろう
前に泊められた部屋じゃない
机にのった煙草と大量のマヨネーズ
壁に立てかけられた刀
かざられたフギュア
…土方さん?
いや、まさかそんな