「そうご」
「ん、こっちきなせえ」
「えー」

いつものように窓の枠を越えると、いつもと変わらない総悟の部屋。別の窓から西日が差し込んでいる。総悟に呼ばれるまま、総悟の眠るベットのあたりまで歩いていくと、腕を引かれてベットにダイヴした。すると総悟は目を瞑ったまま眉根を寄寄せ、「揺らすんじゃねェ」とあたしに怒った。「そんな我侭な」「うるせぇ」そう言って総悟はまた寝てしまった。あたしもすることが無いし、したいこともないし、総悟と一緒にいたかったので寝る事にした。本当に、ほんとうに一瞬の幸せだった。皿の割れるような音で目を覚ますのはもう少し後のこと。



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