どっちもわたし

「周りのテンションがあがればあがるほど、私だけ取り残されてく気がするの。」

「むしろ私だけ下がっていくような。置いていかれたくなくて頑張ろうと思うけど、今更頑張ったってみんなに変な目でみられないかって、不安になるの。」

「だからいっつも私はみんなの輪からひとり外されてる気分になるの。みんなは何も悪くないのに、私だけいつも外れてる気がするの。」

「…そう。」

「本当はこんなことを言う自分も嫌いなの。口を縫ってゴミ捨て場に捨ててしまいたいくらい。」

「だけどさみしいのは嫌なの。皆のそばにいたいの。触って、そこに居ようとするのに。触ると、そこに居たいのに、痛いの。」

「…どうでもいいよ、君の主張。でも聞いてあげる。どうでもいいから。僕は君のその主張を聞いても心動かされないしどうとも思わないから、ただ聞いてあげる。だから意見を求めるのはやめてね」

私の死ぬほどどうでもいい主張を死なずに聞いてくれる人を探すには、やっぱりカウンセラーのところに行くしかないのかな

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