書きかけC

帰り道。

校門で黄瀬君を見つけて、追いかけたら派手に転んだのだった。

「#名前#っち!?」

黄瀬君は酷く慌てて、ひとしきり私の周りを犬のようにぐるぐる回ったり座り込んだまま立とうとしない私に視線の高さを合わせて執拗に痛むかを問いただしたりした。
「大丈夫ッスか!?痛くない?痛くない訳ないッスよね!あーもうどうしよ#名前#っち…大丈夫ッスか?って、あれ?これ、さっきも聞いたッスよね?うーんと、じゃあ、そうだ!保健室行かなきゃッスね!」

身長が高くて頭が黄色でイケメンでよく通る声の持ち主である黄瀬君の珍行は、校門という場所では非常に目立つ。
私は慌てて立ち上がった。

「大丈夫!大丈夫だから!」
「たっ立って痛くないッスか?歩ける?おんぶした方がいいッスか!?」
「黄瀬君!聞いて!私大丈夫!」


ぐすん、泣き真似(笑)

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