書きかけA
ストレスで死ぬ。
「なあ」
死ぬ。
「おい」
死ぬ。
「返事しろ。しないんだったらkissする」
殺される。ストレスに。
「やめてください」
「チッ」
このように私のストレスを信じられない速度で増幅させているこの人は、現在時点で私を養っている人であり、本来私がこんな不躾な態度に出るわけには行かない人だ。だってこの人が私を見つけてくれなかったら今頃私は山賊に襲われて身包み全部剥された後に酷い有様にされて殺されていてもおかしくないからだ。え?現代日本に山賊はいない?…違うんです。ここは現代日本じゃないんです。西暦二千を数え、数多の科学が発達した愛しき近代社会なんてどこにもないんです。ここは奥州。私を助けてくれたこの人の名前は伊達政宗。そう、ここは、戦国時代の日本なんです。
私だって信じられない。というか信じたくない。現代日本では中々の人気を誇る戦国武将として知名度の高い伊達政宗が、こんな変態さんだなんて。
「なあ、何考えてんだよ。俺を見ろ」
「…伊達さん」
「名前で呼べっていつも言ってるだろ?…なんだ、恥ずかしがってんのか?俺は#名前#のそんなところも好きだぜ」
「どこ触ってるんですか?」
私の目の前に胡坐をかく伊達さんは、まるで当然のことの様に私の乳を揉んでいる。私だって今更これしきのことで叫んだりできないので、なるべく冷静に対処する。オーバーリアクションは伊達さんを喜ばせるだけだからだ。
「いいじゃねェか」
「なにも良くないです。はなして」
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