短文

全てを奪うように激しく燃えるのではなく、冷たいところにそっと触れて温め合う恋愛がしたかった。涙なんて枯れてもう出ないけど、それでもあの人が好きだった。最初から最後までジェットコースターのような恋だった。高揚も急降下もあっという間だった。それでも好きなんだ。どれだけ突き放されても好きだって言える自分があんまりに愚かで、笑えた。ねえ、次はきっともっと優しい恋ができるよね?

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