クズ峰

肩でわんわんと泣き出す彼に大丈夫だからねって優しく髪を撫でる私は、ただジクジクと痛む頬に涙を垂らした

殴られたから、さみしいのかなって思って。笑ったら、何故か彼は泣き出した。

「話してごらん、私明日には忘れちゃうから」

「バスケがつまんねえ。もう俺どうしていいかわかんねえ。今まで物心つく前からずっとバスケしてて、強い奴と戦うのがすげえ楽しくて、毎日ずっとバスケしてて、それで。つまんなくなっちまった。これ以上強くなったら俺、今度こそバスケのこと嫌いになっちまう気がして、俺ずっとバスケばっかしてたから、バスケ嫌いになったら、俺が俺じゃなくなっちまいそうで。そしたら、そしたらもう練習ちゃダメじゃねーか。強くなったら、バスケ嫌いになっちまう。だけど練習していた時間をどう埋めたらいいかわかんねーんだよ。体力も余ってしかたねえ。いつも何してただろうって考えても、もうバスケのことしか考えらんねーんだよ。バスケがしてえバスケがしてえって、ずっと俺が言ってんだよ。…もう、どうしたらいいかわかんねえ。すげえイライラして、お前の顔見たら、こんな俺が嫌で嫌で仕方なくなって、気がついたらお前を殴ってた。」

短編にしようと思ったけどあんまりキャラ崩壊が酷いしないようもスカスカなのでできなかったもの

< back >


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -