王様ゲームしましょ!

鬼島ナツ
有澤満和
佐々木シノ
加賀右京

基本会話文です。





「王様だーれだ」
「おれ、なんですけど」
「ナツくんの命令ならなんでも聞いちゃうよ」
「んー……一番さんと四番さんが、十分くっつき続ける、とか」
「あ、一番自分です」
「よんばーん」
「……熊と少女……」
「有澤のおじちゃん、おひざに乗ってもいい?」
「どう、ぞ」
「……有澤さん、かっちかち」
「満和的にどう?」
「なんか新鮮だから、あり」


「王様、俺」
「カズイチか……あんまりエグいこと言うなよ。半分は未成年だぞ」
「言わないよ。二番と三番がひたすらキス一分間」
「にば……おれ」
「……神はいた」
「ナツくんと優志朗先輩かー……」
「あ、ちょ、きしまさ、ん、あっ、んん、きす、えっ? なん、なんで、あっ、ちょ……ん……」
「はー、ごちそうさまでした」
「うっうっ、佐々木さんがどこにキスって言わなかったからって、とんでもないとこにキスされた……」
「おっさんぶっころり」
「右京、落ち着いて」


「あ、俺だ」
「陵司くんかー。マイルドそうでいいね」
「んー、困ったな……こういうのって単独もありでしたっけ」
「ありだよ」
「じゃあ、七番の人に秘密でも話してもらおうかな」
「陵司くん、意外とひどい。こんな大勢の前で秘密を話せとか……」
「七番、俺だわ」
「佐々木のおじちゃん、秘密あるの?」
「若いころにピーッしてピーッてなって捕まった件ですが、あれは実はピーッが本当で、隠してました。すみませんでした」
「カズイチ、教育に悪いこと言うなよ」
「秘密話せって言うから」
「よくわかんなかった……」
「シノくん、おれも満和もわかんない」
「右京、聞こえた?」
「おじさんが耳塞いだから何も聞こえなかったよ」


「王様、シノ!」
「無邪気さが怖い」
「五番の人がまず、好きなものを全部オレンジジュースのコップに入れる!」
「五番、おれ」
「ナツくん、そんな甘いものばっかり入れたら大変だよ」
「もったいないので欠片ずつ」
「それを、六番が一気飲みする!」
「……なつのためなら、この訳わかんないものも飲む」
「ウキョウくん、ごめんね」
「大丈夫……」

ぐっ

「おお、男らしいねえ。ひゅー」
「おっさん黙れ。ひたすら甘く、のどごし最悪……」
「ケーキとかいろいろ入れちゃったから……」


「王様、自分です」
「あーりんかー」
「四番が一番の膝に座って愛の言葉を囁く」
「えっ」
「満和が四番だね。一番は……あ、加賀さんだ」
「そんな、無理。むり」
「大丈夫。満和くん、陵司くんはあーりんなんかよりよっぽど優しいし紳士だから。尻に手跡つくほど激しく掴んできたりしないから」
「……鬼島さん、なんで知ってんですか……」
「あの、失礼します」
「うん、どうぞ。満和くん? かわいいね」
「あのっ」
「そんなに緊張しなくてもいいよ。相手はおじさんだから、気楽に」
「……あい、してます……」
「ありがと」
「出ました、加賀選手のイケメンスマイル攻撃です。裏稼業には出せない爽やかさはさすが健全な社会を支えるホワイトカラーですね」
「これには満和くんも赤面を禁じえませんね。一方で命令した有澤、真っ白です。自業自得です。なつくんあたりといちゃいちゃしたらいいなどと考えていたのでしょう」
「満和くんはこれを期に有澤から乗り換えるのも手ではないでしょうか」
「有澤よりいい男はたくさんいますからね」
「以上、実況の鬼島と佐々木でした」


「王様……ぼく」
「おっ、仔猫ちゃん」
「三番六番が早口言葉、負けたほうがコーラ一本一気飲み」
「鬼島さんと争うの誰かな」
「俺です」
「……佐々木か」
「優志朗先輩とそんな」
「いいからいいから」

「……佐々木、なんでそんな滑舌良いわけ?」
「はいおっさん、コーラ一本一気飲み」
「仔猫ちゃん、これ二リットルなんだけど」
「身体でかいんだからそのくらい余裕でしょ」
「……ちっ」

「優志朗先輩、やっぱりすごいです。飲み干して涼しい顔でビールを」
「……ナツくん、なーに?」
「鬼島さんの胃袋が膨張してないかなって……炭酸で」
「鬼島さん、炭酸には強いの」


「またおれ王様だ」
「ナツくん、くじ運いいね」
「んー……五番が一番最近のメッセージ音読」
「あ、五番」
「陵司くん? エロ系とかなさそうだね」
「一番最近、送ったの?」
「じゃあ、どっちも」
「おじさん、ハーブの芽が出た」
「……ウキョウくんですね?」
「うん。夕方」
「かわいい」
「俺が送ったのは……」
(理解不能な言語)
「……加賀さんって、お仕事は?」
「内緒」


「鬼島さん王様」
「王様ァァァ」 
「カズイチうるせえ!」
「恐怖政治……」
「大丈夫、なつはぼくが守る」
「んー、全員順番に王様にキスでもしてもらおっかな」
「絶対やだ」
「はいそこの仔猫ちゃん、王様は絶対だよ」
「そんな、優志朗先輩にキス」
「佐々木のおじちゃん、はぁはぁ怖い」
「鬼島さん、本当にいいんですか。ひとりやばいのいますけど」
「王様だからね。はい一番さんからどうぞー」
「……すごく嫌だ」
「あら、仔猫ちゃんから? いいよ、はい」
「手でもやだ……」
「はい次、二番」
「王様ァァァ」
「佐々木かー。舌入れるのはやめてね。はい」
「……熱烈だね」
「佐々木さんも鬼島さんも鼻高いなー」
「さんばーん」
「シノもやだな、鬼島のおじちゃんにちゅーするの」
「じゃあ手でいいよ。鬼島さんもやだ」
「ふん」
「四番さん」
「俺です」
「陵司くんも、なんていうか嫌そうだねえ」
「前回べろんべろんいかれましたから、かなり嫌です」
「またしてあげよっか」
「いりません。俺にも手、貸してくださいよ」
「はーいごばーん……満和くんか」
「えっ、なんで腰つか……むんっ……」
「……あれは、舌入ってるね」
「鬼島さん、満和が好きだなー」
「ぷっはー! 六番はどっち?」
「おれです」
「ナツくんかー。おいでおいで」
「……もう変なとこにキスしないでくださいね」
「おいでー」
「返事しないのが怖い……ん、ぷ……」
「……口の中舐め回されてるな」
「ナツくんかわいい。やっぱりナツくんの唇が一番だよ」
「鬼島さんのばかっ!」
「さ、最後最後。カモンあーりん」
「……て、手で」
「最後が手なんて締まらないからだめー」
「俺、何されるんですか……なんで鬼島先輩立ち上がってるんですか」
「来ればわかるよ」
「えっ、鬼島先輩、なんで、壁に、あの、ちょ、」
「壁に押し付けてキスしてるー」
「あーりんいーなー」
「ふたりともでっかいからなんか、すごいね」
「譲一朗と、こういうことすんの、初めてだね」
「佐々木とはしてたんですか」
「……ま、いろいろね、あるから人間。はい、おしまーい」


「鬼島さんは、ちゅーできたら誰でもいいんじゃないんですか」
「あら、ナツくん嫉妬?」

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