腕相撲大会!

 

『拾った子の癖は』加賀と右京
『お友だち(偽)』鬼島とナツ
『有澤さんと高牧くん』有澤と満和
『佐々木さんの恋人』佐々木とシノ

ぐだぐだ腕相撲。年甲斐もなく本気出す?大人組。
基本会話文です。





 鬼島さんの家で開かれた食事会。メンバーはいつもの、加賀さんとウキョウくん、有澤さんと満和、佐々木さんとシノくん、おれ。
 おいしい和食を食べ、まったりリラックスムードで大人組はアルコールを、未成年組はカードゲームを。これがまたシノくんがやたら強くて、ツキがあるとかそういうレベルではない。ウキョウくんから「なにかあるの」と聞かれても可愛らしく微笑んで「内緒です」と言うだけ。

 そのうち、佐々木さんと有澤さんが始めたいつもの口喧嘩。それを見ていた鬼島さんがどうでも良さそうに「うるさいからさあ、腕相撲でも何でもすれば」と言ったのを受け、始まった腕相撲。
なぜか未成年組もやるはめになり、くじで対戦相手を決めることになった。


「厳正なるあみだくじの結果、佐々木さんとウキョウくん、有澤さんと加賀さん、鬼島さんとシノくん、満和とおれ、という結果になりました」






佐々木とウキョウ

「右京とこうやって触れ合うの、何年ぶりかな」
「黙って」
「右京の肌は変わらないね。相変わらずすべすべで柔らかい。身体も敏感なまま? もっと敏感になったかな」
「佐々木さん」
「キスしたくなるね、この距離」
「……」
「はーい、始めますよ。レディー、ゴー!」
「……右京ってさ、見た目より力あるよね?」
「黙ってって」
「でもまだまだ、」

 勝者、佐々木

「……変なことばっかり、言わないで」
「策略策略」


有澤と加賀

「普通に考えて、有澤さんに敵うわけないと思うんですが」
「じゃあ始めるよー。レディー、ゴー」
「おい譲一朗弱すぎだろ。筋肉見せ筋か」
「……加賀さんの瞬発力やべぇ。まじすげぇ」

 勝者、加賀(瞬殺)

「おじさん、寝てるぼくを運べるくらいの力あるしね」
「……加賀さんって、何なんですか」
「ないしょ」
「ナツくんがイケメンホワイトスマイルに見惚れている。だめ」


鬼島とシノ

「白豚ちゃんかー」
「鬼島のおじちゃんと手ぇ繋ぐのやだ」
「すぐ終わるから大丈夫」
「シノさんと鬼島さん、いいですか。レディー、ゴー」
「白豚ちゃんはゴリラか何か?」
「うるさいなあ」
「やばいね、意外と力強い」
「力ぬいてるくせに」
「まぁね。鬼島さんにはかないませーん」
「うざ!」

勝者、鬼島

「おじちゃん、鬼島のおじちゃんうざい! とてもうざい!」
「いやー連写が捗った。優志朗先輩とシノちゃんハァハァ」


満和とナツ

「なんかドキドキする!」
「おれもー」
「……一番和むな、この試合」
「はーいじゃあ始めるよー。レディー、ゴー!」
「んっ……なつ、強い……ぁ、や」
「満和、ちょ、意外とつよ」
「あっ、あー……疲れた……」

勝者、ナツ

「高牧くんの声がとてもエロかった」
「あれは評価する」
「有澤のおじちゃんと佐々木のおじちゃん最低です」


再びくじ引き。
佐々木と鬼島、加賀とナツの組み合わせに決定。






佐々木と鬼島

「……いや、普通にツライわこれ」
「優志朗先輩の手、すごくいいです」
「気持ち悪いし」
「顔もうちょっと近付けていいですか」
「遠慮します」
「おら、落ち着けカズイチ始めんぞ。レディー、ゴー!」
「あっ優志朗先輩、そんなに強く……」
「うるせぇな、そういう試合だろうがよ」
「やばいです」
「……滅びろ昔の俺……」
「あっ」
「気持ち悪いって」
「優志朗先輩の指ってすごく綺麗なんですね……」
「鼻息! 鼻息! 当たってます!」
「綺麗です」
「もう無理もう無理!」

勝者、佐々木(鬼島が手を離したため)

「なんか凌辱された気分……うっうっ」
「鬼島さん、すごい鳥肌ですね。おぞぞ肌だ」
「慰めてナツくん……」
「優志朗先輩と繋いだ手……しばらく洗わない……」


加賀とナツ

「……」
「ナツくん?」
「いえ……あの、よろしくお願いします」
「うん、よろしくお願いします」
「……ナツくんが恋する乙女顔に……」
「なつ可愛い……っ」
「始めまーす。レディー、ゴー!」
「あっ、ごめんね。痛かった?」
「いえ、平気です」
「ごめんね、こんな素敵な手なのに、怪我はない?」
「平気です……」

勝者、加賀(瞬殺)

「ナツくん、何そのきゅるん顔」
「加賀さんかっこいい……」
「ナツくーんナツくーん」
「なつのイケメンレーダーにおじさんが反応したって」
「本当に? 嬉しいな」


ラスト 佐々木と加賀

「加賀さんとこうやって向き合うの、初めてだね」
「そうですね」
「俺に勝ったら、右京のこと教えてあげるよ」
「結構です。聞く必要があれば自分で聞きますから」
「レディー、ゴー!」

「良い勝負だねー」
「おじちゃん、本気かな、あれ」
「佐々木は本気ですね」

勝者、加賀

「おじさん、素敵だったよ」
「ありがと右京」
「……佐々木さんとの関係、気になる?」
「それはまた今度聞く」
「うん、わかった」

「有澤さん、ぼくと腕相撲どうですか」
「高牧くんは華奢すぎて怖いな」
「……手、ぎゅってしてほしいんです」
「かわい……可愛いっ……」

「おじちゃんは、ウキョウさんがまだ気になる?」
「んー、まあね。いろいろあったから」
「すき?」
「好きだよ。シノちゃんとはまた違う意味でね」
「おじちゃんは、いっぱい好きがあるもんね」

「鬼島さんは精神的ダメージにより、しばらく再起動できません」
「どうしたの、鬼島さん」
「白豚ちゃんと手を繋いだりナツくんが陵司くんにうっとりしたり佐々木に凌辱されたりしてダメージが半端じゃないです」
「ごめんなさい」
「……ナツくんが一晩かけて慰めてくれたら再起動する……」
「おっさん、なつのからだ大事にしろよ。いずれぼくのになるんだから」
「えっ」
「なつはおじさんがすき、おじさんはぼくがすき、ぼくはなつもおじさんもすき。円満解決。なつ、ぼくとおじさんとこおいで」
「……毎日ウキョウくんと加賀さんがいる? ……きゅんっ」
「鬼島さんはシャットダウンしました」
「あっ嘘です鬼島さん! ごめんなさい!」


[MIX TOP]

-----
よかったボタン
誤字報告所
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -