直来さんに出会うナツ




直来 友希人(なおらい ゆきと)
警察関係の人。鬼島の友人?で、ワイルドハンサム。並ぶとどっちがやくざやさんだかわからない。がちむちまっちょに髭。





「鬼島も、こんな真っ昼間に町中歩いたりするんだな」
「俺だって人間だよ、ライ。用があれば町も歩くよ」
「そんな可愛い子連れて何の用だか」
「言っておくけど潔白だからね」
「はいはい」
「鬼島さん、しりあいのひと、ですか?」
「うん。中高の同級生」
「直来友希人です」
「納谷夏輔です」

「悪いことすると捕まるよ」
「えっ、警察のひと?ですか?」
「うん。警察の人」
「顔が怖いからやくざやさんに見えるでしょ」
「そんなことは、」
「鬼島にしちゃ珍しく……素直そうな」
「うるさいよ」
「夏輔くん?鬼島にいたずらされたらいつでも言ってね。逮捕するから。はい名刺」
「えっ」
「やめてよ」

「鬼島の周りは最近静かだって噂だぞ」
「いつだって静かだよ失礼な。ライこそ何かと騒がしくしてるじゃない。この前だって派手にやったって」
「東道会には手は出せねぇな。まだ」
「虎谷上弦は清廉だからね」
「今時珍しいくらいだ。でも末端は違うだろう」
「さあ、ね」
「まあいい。気長にやるから」

「じゃあな、夏輔くん。通報もデートのお誘いも待ってる」
「で、でーと」
「こんな強面じゃ無理か。ばいばい」
「さよなら。……鬼島さん」
「なぁに」
「あの、なおらいさんって人とも、えっちなことしたんですか」
「……どう思う?」
「えっ、えと……」
「えっちなことしてたらどうする?いや?」
「……いや、かな、と」
「してないよ。ライは本当にただの」
「ただの?」
「ただの……知り合い……?」
「なんで疑問形なんですか」





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