有澤と満和と北山 満和からのおしおき



「……有澤さんが、誰かとこういうことするの、いやです」
「聞いていた。高牧くん以外誰にも興味はない」
「でも、鬼島さんが」
「……あの人の言うことやること九割は嘘だ。ナツさんに関すること以外は」
「ほんと、ですか」
「ああ。信じてほしい」
「……暴れん棒なのに?」
「それは忘れてくださいぜひ」

「有澤さんのこと、信じます」
「ありがとう」
「でもきれいなお兄さんお姉さんといちゃついていた動画を見たので、来年くらいまでぼくとえっちなことするの禁止です」
「高牧くん!?」
「夜も北山さんと寝ます」
「高牧くん!」
「北山さんといちゃいちゃします」
「高牧くん……!」
「役得です」
「北山!」

「では、ほんとに寝るのでおやすみなさい有澤さん」
「本気か……本気なのか高牧くん……!」
「優しくしますね、満和さん」
「北山さんやめてください!お慈悲を!」
「おやすみなさい有澤さん。明日も早いのですから、さっさと冷えた布団に入って独り寂しく寝たほうがいいですよ」
「北山さん……!」

「満和さん、きちんとお布団かけてくださいね」
「はい」
「夜中に目が覚めたら起こしてくださって構いませんから」
「はい」
「満和さんはあったかいですね」
「ぎゅってしても、いいですか」
「もちろんです」
「北山さんの身体って硬いんですね」
きゃっきゃ
「……廊下は寒いな……冬だ」

しょんぼり熊さん


(ヽ´ω`)な有澤を指差して笑う鬼島と佐々木。悪魔のようなふたりに挟まれて家に帰ると不自然なまでに遠巻きな満和に迎えられ、北山といちゃいちゃするさまを見せられて泣きたい有澤。



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