北山と満和 満和の悩み



「有澤さん、ひどいです。ぼくには先輩と遊ぶなとか鬼島さんとふたりきりになるなとかいろいろ言うのに……ぼくのこと、ほったらかしてきれいなお兄さんお姉さんと遊ぶなんて」
「あんまり怒ると身体に障りますよ」
「有澤さんに心配かけたいので、お熱くらい構いません」
ぷんすか満和、笑う北山。

「……北山さんは、有澤さんと長いんですよね」
「そうですね。あれが右も左もわからないような新参のときから見ていますから」
「今と違いますか」
「うーん……基本は同じですよ。真面目で」
「下半身は」
「……ノーコメントで」
「暴れん棒だったんですね」
「お盛んでしたね」
「おさかん……」
「ええ」

「……ぼくみたいな、ちまちました子どもじゃあ、有澤さんの暴れん棒は満足できないのでは」
「いえ、それはないと思いますよ?」
「そうでしょうか」
「満和さんの身体ではなく、満和さんの全てが好きで一緒にいるので。満足というか幸せだと思います」
「……」
「満和さんに全部を注いでますしね」

「……ぼく、有澤さんがほかの人とくっついたりするの、いやなんです。鬼島さんとかは、慣れました。でも、知らないところでしないでほしいんです……子ども、だから、でしょうか」
「それもあるかもしれませんね」
「……」
「でも、好きだから、というのもあるのでは?と俺は思います」
「……はい」





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