「ごめんなさいっ!」
早朝からクラスにそんな声が響いているのは銀魂高校3年Z組
そして、声を張り上げているのはどう見ても高校生にしては不自然なゴリr・・・もとい、近藤勲
頭を下げられていいるのは日ごろから彼にあまりにもしつこすぎる求愛(ストーカーとも言う)を受けているお妙である
「そうね、貴方が私の前に現れること自体間違っていたことにやっと気が付いたのね、近藤さん?」
「いや、そうではなく・・・・」
「さっさと消えて?」
話がとてつもなく脱線しているのは、お妙のせいである
けっして、管理人の文才の皆無さから生まれる物ではない←
「俺、お妙さん以外に好きな人が出来てしまいました!だから、ごめんなさい!」
近藤は自分に向けられる存在全否定の言葉を気にせずに続けた
そう、朝から頭を下げていたのは、コレが原因だったのだ
今まで執拗に追い掛け回し、ストーカー行為をしていた近藤に周りは耳を疑う
アレほどまでに殴られ、蹴られ、瀕死になりながらお妙を追い掛け回していたのだ
そんな近藤から「乗り換えます!」などという言葉を聴く日が来るとは誰も予想していなかった
「近藤さん、アンタどっかに頭ぶつけたか?」
「明日は槍が降るぞっ!!!」
「近藤、貴様何かあったか!?」
あまりにも酷い言い草だとは思うが、今までやってきたことの結果である
そして、皆の問いに近藤はキラキラした目で答える
「俺はなんともないぞ!運命の人を見つけたんだ!」
といって胸の前で拳を握る
その時教室の後ろのドアがガラガラと開く
「・・・・ん?どうしたの、皆して?」
その瞬間、近藤は声のする方向にグリンッと向き直ると叫んだ
「百合!俺と結婚して下さい!!!」
「ヒィッ!・・・え?ちょっと・・何がおこったの・・・?」
訳が分かっていない百合は困惑した表情でぽかーんとしている
そんな百合に近藤はキラキラとしためで
「答えはすぐじゃなくていいから!」
と言ってのけたのだった
待ってるから!近藤勲、相手が代わってもストーカーは止めないようです。
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