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「...めんまを、探そうの会?」


「っそ!皆で集まってさ!」



私の手元にある微妙な色の紙

いかにも手書きですと主張したマジックで書かれた文字は確かにそう書かれている

朝インターホンの鳴る音で目が覚めて何事かと思ってドアを開けると

つい先日会った大きくなったぽっぽが目の前にいてた


バーベキュー

めんまを探す


要点をまとめると二行になってしまうようなプリントについつい溢れそうになる笑顔を必死に押し込める


「 かなたくるよな?今夜だからな!ちゃんとこいよ!」

「うん、分かった。」



私がそれだけを呟いてこくこくと頷くのを見て

じんたんにも届けてくるわー

と私の頭をくしやくしゃと撫でて去っていったぽっぽ


そして1人玄関先に残された私はくしゃくしゃになった髪を直しながら

ぽっぽに頭撫でられるなんて、大きくなったんだなぁなんて、変に感心したりしたのだった

何だか子供の成長を見守る親みたいだ



そこまで考えて私は笑った







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