2



あの後おじさんの家につくとわたしは長旅の疲れかすぐに眠ってしまった

まぁ時差ボケの影響なども関係しているのかもしれないな・・・と半分覚醒した寝起きの頭で考えをまとめる

携帯を開くと今の時間はもう10時を示していた

明らかな寝坊である

おじさんはあまり料理が得意ではないからと料理係に私を任命したのに今日の朝食作りをすっぽかしてしまった

この時間だったらもう会社行っちゃったな・・・なんて悪いと思いながら布団から出てリビングへと向かう


おじさんは元々一人ぐらしなのでおじさんが居なくなるとこの家は私ひとりだ

そのわりに一軒家を持っているから私なんかを押し付けられちゃうんじゃないかと思ったりする

迷惑掛けてる分きちんと返さないといけないと意気込んだのは昨日で早速朝食作りをすっぽかすんだから救えない


自分の朝食としてカップ麺を作ろうとキッチンへ行くと同じ物がシンクに浸してあって申し訳なくなった

ズルズルと麺をすすり朝食を終えた頃にはもう時計の針は12時を指していた


ポケットに入れてあった携帯がブルブルと振るえメールの着信を教える

おじさんからのメール

どうやら昼休みに入ったためメールしてきたようだ


内容を要約すると今夜はドイツ料理が食べたいと言うものだった

意外に顔文字が使ってあって少しびっくりしたのは内緒だ

人は外見で判断しちゃいけないと言うがこんなところで実感することになるとは・・・



冷蔵庫を開けるとだいたいの食材はそろっていたから特に問題もないだろうと冷蔵庫を閉めた

パンは時間がかかるため却下してご飯にすることに決め米を研いで炊飯器の予約機能で時間をセットし放置



晩飯を作るにはまだ時間があるので荷解きすることに決め私は部屋に戻った




3/33
<< bkm >>
第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -